原研哉がデザインについて俯瞰的に記した著作『デザインのデザイン』が刊行されたのは2003年のことである。デザインを専門分野にとどめない広がりのあるパースペクティブでとらえた書籍で、23回にわたり増刷されている。また、中国繁体字・簡体字版、韓国語版を通して、広くアジアの読者を得ている。また、テキストと図版を大幅に増補して、2007年に英語版『DESIGNING DESIGN』が誕生し、同年には再び日本国内でスペシャルエディションが出版されている。